私がトレーダー人生を選んだ理由

14年前、私が27歳の時、脱サラして専業トレーダーの道を決めた理由について今日は話したいと思います。

専業トレーダーの道を決めるまでの私は転職を繰り返す平凡なサラリーマン人生を歩んでいました。私が23歳の時にお世話になっていた不動産会社の上司が後にトレーダーとなる最初のきっかけをくれた方でした。当時40歳くらいの上司はいつも私を中州(九州一の繁華街)に飲みに連れて行って下さいました。会計時に私がいつも思うことは「なんでこの上司はこんなにお金を持っているんだろう?」

この会社で部長職にでもなればそんなに稼げるのだろうか?と疑問を持っていました。
そして、その答えが分かる日がやって来ました。ある日の勤務中に、私の後ろにデスクがある部長は電話で何やら「〇〇会社を〇株、売って、〇〇を買って」と誰かと話をしていました。その電話の相手は、会社からすぐ近所の「前田証券の担当者」でした。(あとから教えてくれた)部長は昼休みになると「ちょっと行ってくるわ」と言ってよくその証券会社に出向いていました。

さらに、その部長は、サラリー収入とは別に、自分の清掃会社を所有していたことや、自分名義のアパートを所有していることも後になって教えてくれました。そこで得た余裕資金を元に株式投資で稼いでいたようです。

それを知った私は、一番に株式投資に興味を持ちました。証券口座を開くまでは直ぐにやりましたが、いざ実弾(現金)を入金して勝負するとなると現金を失う恐れの方が強くて運用する勇気を持てませんでした。「手元資金に余裕がない僕は株式投資なんて諦めてた方がよいのだろう」と勝手に決めつけて、それからは仕事だけを頑張りました。

それから、4年後27歳になった私は不動産会社から太陽光発電会社に転職していました。そんなある日、親しくて信頼できる先輩から連絡があり「原田君、北九州にすごい稼いでいるトレーダーチームがいるから一緒に勉強しにいかないか」という話を頂きました。私は「あれから」たった一度も株式投資にはチャレンジしていませんでしたが、頭の片隅にはいつかはチャレンジしたいという想いがずっとあったし、その先輩にもそのことを話していたので、先輩の後押しで私もいっしょに勉強に伺ってみることにしました。

そこで見たもの・・・

その時、紹介されたトレーダーは私の1つ年上の見た目がオタクっぽいトレーダーでした。その方が実際にトレードしているところを見せてくれました。目の前で株価がピコッピコッ動く中「今からエントリーします。今、決済しました」みたいな感じで解説してくれました。リアルトレードを見たのはそれが初めてだった私は、とても興奮して感動したのを今でも覚えています。

更にその方の月間の収益を見せてもらうと500万円を超えていたので心底驚き、当時の私の手取りの20倍を1つ年上の「オタクっぽい」彼が稼いでいる事実!を間近で見せてもらって「僕もトレードやる!」と覚悟が決まった瞬間でした。

当時は結婚して、まだ半年も経たない時期だったから転職するのは気が引けたけど「絶対に人生を変えてやる!」という気持ちの方が強く、現状の生活レベルからの「脱出」を図っていました。そして、意を決して妻に私のわがままを聞いてもらい私はサラリーマンをやめて専業トレーダーの道を歩む始めました。

脱サラして手元資金200万円で専業トレーダーの世界に飛び込んだので後がありません。絶対に稼がないと家族が路頭に迷います。

私が弟子入りしたトレーダーチームは「スキャルピング」を得意としていました。私は毎朝7時から「トレードする前の準備」「寄付き後の実践型スキャルピング」をリアルタイムで学び続けました。当初から目標にしていた結果は最初に見せてもらった「月収500万円」を稼ぐトレーダーになることです。

最初の3カ月間の成績はトントンでしたが、4カ月目に突然成績が上がり出します。目標には届かずでしたが「月368万円」を稼ぐことが出来て、翌月はさらに「月480万円」を稼ぎました。こんな調子が1年ほど続き納税額も増え、かなり自信がつき、人生が大きく変わり始めていました。

そんな時期でした。北京オリンピックが閉会した直後の9月~10月、突如として本格的な大波が押し寄せ、後にリーマンショックと言われることとなったあの大暴落相場がやってきました。連日に次ぐ「爆下げ」相場に、最初は小さなミスを処理できずに損切りを躊躇しました。その結果が一度の損切りで家一軒分ほどの2700万円を切りました。もったいないことです。損切りの重要性を心底理解した瞬間でした。

このように、トレードの世界に入って忘れたくなるほど悲惨な経験もしましたがスキャルピングトレードのおかげでサラリーマンだった時代に比べて生活は豊かになり、家族が「選択が出来る人生」を送っていることには大変満足しています。目指したい夢のために必要な環境を創ってあげることは家族にとって大事なことだと考えています。

どんな環境下であれ「自分の想いを形にする人生を生きたい!という強い想いは色褪せることはありませんでしたので、結果的にトレーダーの道を選んで正解だったと今でも心からそう思います。

リスクを冒して脱サラして専業トレーダーになったことで、トレードから得られる収入をもとにサラリーマン時代に経験してきた仕事(不動産投資、太陽光発電、健康機器事業など)を自分で興すことが出来ましたし、目標はまだまだたくさんありますが、これから厳しい時代が来ようとも世のため、人のため、社会のために前だけを向いて皆さんと共に歩んでいけたらと思っています。

 

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